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◆6gYxGxJvo2氏

132 : ◆6gYxGxJvo2 :03/06/04 02:19 ID:MgHTENjw
 テク テク テク
 廊下を歩く彼の背後から近づくそれはただの足音に過ぎなかった。
 別に<塔>は世間一般で思われているような秘密結社でも地下組織
でもなくただの学び舎でしかない、この廊下とて50メートルも歩け
ば2・3人とはすれ違うであろう。
 自分以外の足音がしない方がよほどおかしい場所であるにも関わら
ず、なぜかその足音を聞き落とすことはなかった。
 聞き咎めたと言っていい。
 テク テク テクテクテクテッテッテッテテテ
「キリランシェロー!
 あんたもかー!」
 怒号に振り向いた彼が最後に見たものは目の前に迫った握り拳だっ
た。

133 : ◆6gYxGxJvo2 :03/06/04 02:20 ID:MgHTENjw
「う・・・うぅん」
「あ、起きた?」
 目を覚ました彼がまず見たのは青白い魔術の照明だった。
 ふらつく頭であたりを見回せば、粗大ゴミから拾ってきた机とセッ
トになっていない椅子、壁にかかった黒の上級魔術師のローブ、先月
のままになっているカレンダー、寝ているのは前にいた大部屋から切
り離して持ってきた二段ベットの下の段。
 そこは見慣れた自分の部屋だった。
 そして見慣れないロープが自分をベットに縛り付けていた。
 窓の外はもう暗い、意外と長く気を失っていたらしい。
 彼はあの瞬間、ここでへたに抵抗したり逃げたりしたら後で余計ひ
どい目に会うだろうとから大人しく殴られようと判断していた。
 彼女に気づかれないように(気づかれない訳もないが)微妙にヒッ
トポイントをずらしたため歯も折れたりはしていない。
「まったく、いきなり寝ちゃうなんてどうしたのよ、ちゃんと夜寝て
るの? 勉強するのもいいけど、首席になったって体壊したりしたら
馬鹿みたいよ」
 普段あまり見せない心配『気』な表情を浮かべこちらを覗いている
のは壁にかかっているのと同じタイプのローブを着た天魔の魔女にし
て彼の姉の一人。
「アザリー、本気で言ってる?」
「何が?」
 本当に分からない、そんなきょとんとした瞳でこちらの目をまっす
ぐに見る。
 そうなのだ、彼女はいつだって本気だ。

134 : ◆6gYxGxJvo2 :03/06/04 02:22 ID:MgHTENjw
「いやいい、何でもない、それよりこの状況とさっきの『あんたもか
ー』ってのの説明を聞きたいんだけど」
「そうそうコレ、見なさいよコレ!」
 と勢い良く、それこそ再び殴られるのではないかという勢いで鼻先
に突きつけられたのは握り締められクシャクシャになった一枚の写真
だった。
 そこには規則違反の長い、黒髪の美女、彼のもう一人の姉レティシ
ャが写っている。
 サッと彼の顔色が変わった。
「これ、最近男子の間で出回っているらしいわね?」
「いや、コレはハーティアがどっかから古いカメラをもらって来てさ
それで撮った奴を、ためしにってみんな撮られたでしょ、アザリーだ
って・・・」
 同教室の一人、親友でもある彼が撮った写真を焼き増しして小遣い
稼ぎに売っていたのは知っていた。
 もしコレがレティシャにばれたらえらい目に会うだろうと忠告はし
てはおいたが、
(何でアザリーが怒るのさ!?)
「ティッシだけじゃなくイールギトやイザベラ、こともあろうにマリ
ア教師のまで出回ってるそうじゃない! 同じ女として許せないわ!」
 叫んでいるうちにだんだん勢いづいてくる。
 しかし分けが分からない彼女が他人のためにここまで激昂するなど
まず考えられない、

135 : ◆6gYxGxJvo2 :03/06/04 02:22 ID:MgHTENjw
「何であたしのだけ無いのよ!」
「論点はそこか!」
「何よ大事なことでしょ! あたしのガラスのハートはすっごく傷つ
いたんだからね!」
(ガラスなんて割れたら刃物じゃないか!)
 実はアザリーの写真も売ろうかという話もあるにはあった。
 ハーティア曰く。
「魔除けかなんかとして需要はあるまいか?」
 教室の先輩コミクロン曰く。
「魔除けとは実に非科学的だがこの天才の理論的思考によれば天魔の
魔女を召喚してしまう可能性が高いな」
 ということで取りやめになったのだ。
(どの道召喚してるじゃないか!)
「それと僕を縛りつけてるこの状況は何の関係があるのさ!」
 っふ、と彼女の顔から一瞬表情が消え、今度はニンマリとした笑み
がその顔を覆った。
「だからさ、あたしだって女の子だって言うのをあんたに思い知らせ
てやろうと思って」
 そういってゆっくとローブをはだけた。
 その下は・・・全裸だった。

231 : ◆6gYxGxJvo2 :03/06/07 02:40 ID:QuRAI70c
>>132-135
「・・・え?」
 彼は今起こっていることが理解できなかった。
 それこそ仲間が目の前で死んだとしても状況を的確に把握し、次
の手を、次の次の手を打つことを徹底的に訓練されているにもかか
わらず、今見ているものが何なのか認識できない。
「な・・・なに言ってるの、アザリー?」
「だから、あたしだって女の子だってことを分からせてやるって言
ってるの」
 そう言いながら彼女はベットに縛り付けられている彼に覆い被さ
り、彼の服を剥ぎにかかった。
 上半身は縛られているのでめくるだけだが下半身はズルズルとズ
ボンと下着を下げられる。
「ちょっと、止めてよ!」
 やっと我に帰るがもう遅い、それに止めてくれと言って聞き入れ
てくれる相手でないことは今までの経験上嫌というほど思い知らさ
れている。当然止めるわけもなく、心なしか加速しているような気
さえする。

232 : ◆6gYxGxJvo2 :03/06/07 02:40 ID:QuRAI70c
「あんたこういうのした事無いの?」
「あたりまえだろう!」
「じゃあたしが初めてってことか」
「ことか、じゃなぁい!」
「あ! あんた蹴ったわね! こんの大人しくなさい!」
「っっ!」
 彼女の握力で人体急所の一つである釣鐘(睾丸)を強く握られる
と、さすがの彼も失神しそうになるほどの激痛で体を硬直せざるを得
ない、
「まったくも、優しいお姉さんが優しく教えてあげようって言うのにいった
い何が不満なのよ」
「だって、まずいじゃないか、その・・・僕たち」
「僕たち?」
 姉弟と、言おうとして今更ながら気づく。
 アザリーとティッシは確かに従姉妹同士だが自分とはただ同じ孤児
院で姉弟同然に育ったというだけで血縁上はもちろん戸籍上もアカ
の他人、倫理上の問題は発生しないのだ。

233 : ◆6gYxGxJvo2 :03/06/07 02:43 ID:QuRAI70c
(だからって、じゃあ良っか、てわけに行かないじゃないか!)
「問題ないでしょ? なら良いじゃん♪」
「良いわけあるかぁ!」
「あんたさ」
 ずいっと顔を近づけこちらの目をじっと見つめる彼女に目に気圧さ
れ言葉が詰まる。
「あたしのこと嫌い」
(汚ぇ)
 古典的だが効果的な質問でもある。
(嫌いな分けないじゃないか)
 彼にとって彼女は最愛の姉であり、敬愛する先輩である。
 愛しているとハッキリと断言できる、が、彼女に恋心を意識したこ
とはない。
「あたしはあんたのこと好きよ」
 今までの力ずくを一変させやさしい手つきと口調で彼の体と心をく
すぐる。
 なんとなくそんな気になっている自分を見つけ、彼は心の底の部分
で戦慄する。
(精神支配? 白魔術!)
 彼女は熱やエネルギーを操る黒魔術の強力な使い手であるだけ
でなく、精神と時間を操る白魔術すら行使する。
 反則である。化け物である。
(落ち着け、たえろ)
 彼女の愛撫は決して巧みではない、そして白魔術も正式な訓練
を受けているわけではなく、独学で習得しているため、黒魔術に比
べれば精度ははるかに低い。
 たとえ腱が断裂してもその痛みを無視できる彼にとっては、
 心と体を完全に切り離す精神制御の訓練を特別に受けている彼
にとっては、どちらかだけなら難なく防ぎきったろう。
 彼は陥落した。

241 : ◆6gYxGxJvo2 :03/06/08 04:36 ID:vdl6zw1S
>>132-135
>>231-233

キリランシェロ 鋼の後継 サクセサー・オブ・レザー・エッジ
 華々しくも物々しい経歴の持ち主は、なんて事のない年相応のただ
の少年でしかない。 
 少なくとも先輩女魔術師に組み伏せられ体中を撫でられ女の子の
ように喘いでいるのが噂の彼だとは誰も思わないだろう。
「もう抵抗しないでしょ?」
「・・・」
 真っ赤になって目をそらし、泣きそうな顔になっているが何も答えない。
 沈黙はイエスと解釈し縄をはずすが案の定暴れたりはしなかった。
 とうに白魔術の効果など切れいるが、なんがかんがいっても思春期
真っ盛りの15歳、この年頃特有の潔癖さで抵抗したのだろうが一度傾
いてしまえば後は放っておいても受け入れるだろう。
 現に残った服を脱がせるために縄を外しても暴れたりはしなかった。 
「ふふ」
 彼の筋肉は日頃の戦闘訓練によって良く鍛えこまれ、なおかつ無意
味に肥大していない美しい体をしている。
 所々赤や青の痣もあるが、それも強い生命力をあらわす彩色に見えた。
「あんた大きくなったわね、特にこの辺」
 別の意味で大きくなっている彼のペニスをやや強く握り上下にしごく。
「んぁ!」
「感じやすいね、じゃあこれは?」
 彼女は握ったモノに顔を近づけ、
(え? ちょとまさか)
 それをためらい無く口に含んだ。

242 : ◆6gYxGxJvo2 :03/06/08 04:37 ID:vdl6zw1S
「あぁ! 何してるんだよ!? やめてよ!」
「何ってフェラチオ、知らない?」
「知らないよ!」
(知らないもんかしら?)
「じゃぁ教えてあげる」
 彼のペニスを舐め、咥え、甘噛みし、吸い、嬲る。
「ん、んー! ァ、アザリィ」
 切迫した声から終わりが近いことを察しスパートをかける。
(初めてにしてはもったほうかな?)
 相場なんか知らないが。
 ッビク ビク ビク。
 彼女はついに爆ぜた彼の精液をそのまま口で受け止め、
「はぁ はぁ はぁぁ・・・」
 彼は口を閉じたままニンマリと笑った彼女と目が合い、

243 : ◆6gYxGxJvo2 :03/06/08 04:39 ID:vdl6zw1S
「ん"ー!」
 いきなり唇を奪われた。
 何か妙な味と匂いのモノがその口へ流し込まれる。
 ソレが今放った自分の精液だと気が付くと、彼は混乱を通り越して錯
乱する、逃れようとするがガッチリ頭を抱えられわずかに頭を揺らすことし
かできなかった。
 すとやっと解放されたのは移されたすべてを飲み下したのを彼女が確認し
てからだった。
 喉に不快なイガらっぽさを残し、彼の中で何かが去っていった。
(・・・ファーストキスだったのに)


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