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641 :名無しさん@ピンキー :03/05/10 16:33 ID:b7ENzqAi
「あの・・・ボクと、その。」拳を何度も軽く握り
シンジは体育館の裏で必死に頭の中のセリフを声にする。
「好きです。ボ、ボクと付き合ってください。」
「エエェーーーー!」声に出そうになるが、
何とかアスカは、その声を押し殺す。

一瞬の間
「うん、いいよ。」予想外の返事
「本当にいいの。だって、ボクなんかで本当にその・・・」
「私も、碇君のこと好きだから。」
いつもの彼女からは想像できない優しい笑みで
綾波レイは、シンジを見つめる。
「どうしたの碇君」
「だって好きな人に好きって言われるなんて・・・」
綾波は、クスクスと笑ってしまう。
そんな彼女にシンジもつられて笑ってしまう。

ただ、その光景を物陰から見ていたアスカには
何が起こったのかよく理解ができなかったが
額には、しっかりと青筋が立っていた。
717 :名無しさん@ピンキー :03/05/12 16:36 ID:Otklw57+
>>641 の続き

 自分しかいない部屋、時計の動く音がやけに大きく聞こえる。
(あの馬鹿なにやってんのよ)
 時計の針は、すでに7時を指している。

 ――放課後、そわそわしているシンジを見つけ、面白そうなので後をつけてみた。
 信じられなかった、あのシンジが女性に告白するなんて・・・
 しかもあの女に。
 一緒に帰るシンジと綾波の後をつけようとしたが、
なぜ自分がそんな事をしなければならないのか
馬鹿馬鹿しくなって家に帰ってきた。
(別にシンジが誰と付き合おおが・・・あたしには関係ないし)
 でも目をつむると、あの時の、放課後の二人の顔を思い出してしまう。
 嬉しそうに微笑む綾波の顔。
(!ダメ、あの女とだけは、絶対にダメ!)
 シンジが誰と付き合っても・・・それは別にかまわない。
 嫌いなあの女が幸せそうに微笑んでいる。
 だから自分は、こんなにもイライラしている。
 そう、シンジは全然関係ない・・・

 時計の動く音が、ひどくうるさく感じた。


718 :名無しさん@ピンキー :03/05/12 16:36 ID:Otklw57+
「あの馬鹿本当になにやってんのよ!」
 大声で怒鳴り声を上げる。
 時計はもう、8時をまわっている。
 携帯を何度も掛けたが全然つながらない。
(どーせあの女とイチャイチャしてんでしょ。帰ってきたらぶっ殺す!)
 まず間違いなくあの女の家で・・・
 そこまで考えて、考えなかったらよかったと気づく。

 ―あの女と・・・

 さっきまでうるさかった時計の音が、今は耳に入ってこない。
(シ、シンジに限ってそんな事は・・・)
 怒りが何か違うものに変わっていく。そんな気がした。
 冷静に考え、必死にいつもの自分をたもとうとする。
(あの馬鹿に何かできるわけ・・・)
 ・・・でもそのシンジが今日、女性に告白を・・・
 心臓の音が徐々に速くなる。
「ち、ちょと、本当になにやってんのよ・・・」
 出てきた言葉は、とても弱々しかった。
776 :名無しさん@ピンキー :03/05/14 14:22 ID:nmJCA1q9
>>717-718 の続き

「ただいまー」
 走って玄関へいくと、そこでシンジの姿を見つける。
「ちょっとあんた、いままで何してたのよ! 今何時か分かってんの、この馬鹿!!」
機関銃のように言葉をあびせるが、シンジの返事は、
「ゴ、ゴメン・・・」
「っ、だ〜か〜ら〜、あたしは今まで何してたのか、聞いてんのよ!!」
 ドゴッ、鈍い音が玄関に響く。思わず壁を殴ってしまった。
「ゴ、ゴメン。ぼ、僕は、その・・・」
「だから今まで・・・? ちょっとシンジ、あんた何持ってんのよ」
「これ、な、何でもないよ!」
 サッと手に持っていた紙袋を自分の後ろに隠す。
「ちょっと見せなさいよ。」
 強引にシンジから紙袋を取り上げ、中から包装された物を取り出す。
 歩きながら、ビリビリに包装紙を破いていく。
「やめてよ、アスカ」
 後ろでシンジの声が聞こえるが、気にしない。
 包装紙をすべて破り捨て、中身を取り出すと女の子用のお弁当箱だった。
「あの、それは・・・ほ、ほら前にアスカ新しいお弁当箱が欲しいって
ミサトさんに言ってたでしょ、だからその・・・」
 確かにずっと前にそんなことを言ったような気がする。
(憶えててくれたんだ・・・)
 さっきまでの鬱々とした気持ちが、スゥと消えていく。
「ア、アスカ・・・」心配そうにシンジが顔を覗き込んでくる。
 今、顔を覗かれるのは・・・ すぐにシンジから顔をそらす。
「あ、ありがと・・・  そ、そんなことより早く晩御飯つくんなさいよ、バカ」


777 :名無しさん@ピンキー :03/05/14 14:23 ID:nmJCA1q9
「だから4時には、本屋で本を見ていて・・・」
「ちょっと待ちなさいよ、さっきはビデオショップで本を見てたって言ったじゃない」
「だ、だから・・・」
 食事を食べ始めてからずっと、学校から帰ってからの行動を問い詰めるが
質問するたびにシンジの答えは変わっていく。
「それにあんた携帯の電源も切ってたでしょ」
「偶然切れてたんだよ・・・ だいたいアスカには関係ないじゃないか・・・」
「なっ!」
 ひどく弱々しい口調だが、シンジの反抗的な言葉に一瞬切れそうになるが、
お弁当箱のことを思い出す。
「そ、そーよね、あんたがどこで何しようが、不良にからまれてボコボコにされようが、
車に轢かれて救急車で運ばれようが、あたしには全っ然関係ないし」
「そ、そんな・・・ だいたい、何でそんなに怒ってるの?」
「誰も怒ってないわよ!!」
 最大級の大声でシンジの目の前で怒鳴り声を上げる。
 顔にアスカが飛ばした米粒をくっつけたまま、
シンジはいつもの一言で会話を終わらせてしまう。
「ゴ、ゴメン・・・」


817 :名無しさん@ピンキー :03/05/17 18:54 ID:718ZV6ig
>>767-777 の続き

 学校の昼休み、ご飯も食べずにアスカはもう10分近く走り続けている。
「あ、あのバカどこ行ったのよ」
 朝、部屋からでると、いるはずのシンジの姿はどこにもなく、
代わりに朝食とお弁当、そして『先に学校へ行きます』
と、書かれた紙がテーブルの上に置かれていた。
 シンジが起こしてくれるのが当たり前だったので、思い切り寝過ごしてしまった。
 おかげで、シャワーを浴びれなかった。朝食も食べてない。おまけに遅刻までした。
 休み時間に然るべき制裁を下そうとしたが、次の授業の手伝いなどで
今日は、まだシンジと話もしていない。  
 自分の教室に戻り、すぐにヒカリの座る席にむかう。
「ヒカリ、シンジ知らない」
「碇君、教室には戻って来てないよ」
(ったく、あのバカ)
 イライラしながら、シンジのいそうな場所を必死で考える。
「あれー碇なら屋上の方に行ってたけど。」
 近くでパンを食べていたケンスケが、話しかけてきた。


818 :名無しさん@ピンキー :03/05/17 18:55 ID:718ZV6ig
「それって、いつよ」
「ついさっき、 ・・・あ、教室に戻ってくる途中、綾波にも同じ事聞かれた」
 昨日のことを思い出す。
 放課後、楽しそうに笑う二人。帰りが遅かったシンジ。
(早く見つけなきゃ!)
「なんやまた夫婦喧嘩か?」
 急いで屋上に向かおうとすると、背中から相原の声が聞こえてくる。
 思い切り相原を睨みつけるが、今はかまっている暇がない。
「そんな怖い顔ばっかしてるとカワイイ旦那、綾波に盗られてまうで?」
「!? うっさいわねっっっ!!」
 突然の大声にクラスの全員がアスカの方に目を向けるが、
本人は視線など気にせずに、一気に屋上に向かう。
(早く見つけなきゃ!)

「・・・今回の夫婦喧嘩はえらいきつそうやな。」
 アスカのいなくなった教室で、トウジがつぶやく。
「アスカ可哀想・・・」
 ヒカリの言葉に、男二人はアスカに会った後のシンジを想像する。
「碇、大丈夫かな?」
「ま、わしらには祈る事しかできへんな」


845 :名無しさん@ピンキー :03/05/20 05:49 ID:XQbrz48F
>>817-818 の続き

「ハァ、ハァ・・・」
 息が苦しい、足が重い。
(は、早く見つけなきゃ)
 階段をようやく上り、屋上の扉に手がとどく。
 扉を開き目に飛び込んできたのは、お弁当を食べるシンジの姿。
 それと、隣に座る綾波レイの姿。
 ・・・全身の力が、一気に抜けていく。
 呼吸を整えながら、じっと二人を見つめる。
 ・・・驚いた。
 いつも人形のようなあの女が、にっこりと微笑んでいる。
 でも、それ以上に驚いたのが、すごく楽しそうに笑うシンジの姿。
(あんな風に笑ったりするんだ・・・)
 今まで一緒に暮らしていて、今みたいに嬉しそうに笑うシンジを見るのは初めてだ。
 まるで自分の知っているシンジと、今のシンジが別人のように思えてしまう。
 今のシンジが本当の『碇シンジ』で、今まで一緒に暮らしていたシンジは・・・
 自分の知ってりる『碇シンジ』が、否定された様な気がした。
(あれ、前にもこんな感じ・・・)
  ・・・を みて・・・
(ずっと前に・・・)

  ――わたしを みて――
 !!
 頭を思い切り振り、思考をストップさせる。
(ダメ。考えちゃ駄目。思い出しちゃ駄目。)
 何度も自分に言い聞かせ、ゆっくりと深呼吸をする。
 そして、また二人のほうに視線をむける。


158 :名無しさん@ピンキー :03/06/04 19:59 ID:Kz17oHrw
「ン」と「ム」の二文字だけに聞こえるが、実に多彩な発音の仕方があるものだ。
アスカは、己の喉へと生暖かく吸い込まれる悲鳴を他所にぼんやりと考えた。
怒りのような荒々しい衝動で塗り潰されてと思ってはいても、人間、どこか妙に冷静な部分は残っているものらしい。

「ン゛ム゛ッ、ん……! んうぅぅ……!?」

ぷはっと息を吐いてシンジを解放する。
そのまま尻餅をついたような格好で飛び退く不恰好さに、これが私の唇を二度も許してやった男かと思うと涙が出た。

「ハッ」

笑える。
これがアタシの、惣流・アスカ・ラングレーの、セカンド・キス。

――シンジの方が何度目かは知らないけれど。

ちらと振り返ってやると、あの女は真っ赤な目玉をまん丸に見開いてこっちを見詰めていた。

「なによファースト。あんたでも偶には驚くのね?」
「……碇くんに何をするの」

たっぷり5秒は固まっていただろうか、漸く返事を返したかと思えばこれだ。あっさりといつもの能面を被り直して、動揺して見せる可愛げの一つもあったもんじゃない。

159 :名無しさん@ピンキー :03/06/04 20:00 ID:Kz17oHrw
「癇に障るのよね。あんたのその澄まし顔」

見せ付けるように、シンジの口を犯してやった口元を腕で拭う。
そう、きっとその時のアタシは、映画の中の悪女のように上手くやってのけることが出来ていたに違いないのだ。
アタシの唇から顎までぬるぬると濡らしている――これはシンジの口からアタシが啜ってやって零れた分。聞こえたわよね? アタシ達がたっぷりと絡めあった、いやらしい音を。
見えるかしら? アタシのこの舌で、シンジの口の中の隅々を味わったのよ。ふふふ、アタシが舐めてやった中に、あんたの唾も混じっていたかもしれないわよね。

「あなた……」
「あら、眉間に皺なんか寄せちゃって。お人形さんが一ちょ前に怒ったの?」

すうっと目も細く引き絞って、片足から重心を移した気配。トサカに来たってやつかしら?

「そうよね。これだけ挑発してやって、アタマに血も上んないようじゃあ、オンナじゃない、わ――ッ!!」

喧嘩なんて所詮、先に冷静さを失った方が負けなのだ。その理屈は、互いに訓練された戦闘要員であるアタシたちの間でも通用する。
突き込まれてきた握底は鋭かったけど、アタシは余裕を持って捌くことが出来た。
その半身の揺らぎを捉まえて、思いっきり横っ面を引っぱたく。

「……くぅっ」
「くくっ」

上位に立っているという心地良さが、アタシを愉快にさせていた。

160 :名無しさん@ピンキー :03/06/04 20:01 ID:Kz17oHrw
「な、なんて事するんだよ! アスカっ」
「あんたは黙ってなさい!」
「何言ってんのさっ! 綾波もっ、こんな事止めてよ……!」

情けない声。
体を張ってでも止めようとしてくれるなら、少しは見直すことが出来るのに……。

詮無い事を思う。
その時、抱きとめて羽交い絞めにしてくれるのはアタシの方だろうか。あの女の方だろうか。
そうしたなら――アイツがどちらか一人をその腕の中に捕まえてくれたなら、もうこの腕に戦意を込めてなんかいられないのに。
意気地の無いそんな態度じゃ、アタシもこの女も止まれない。

「そうよね。アンタはアタシが憎くてたまらない筈……」

だからこそ、アタシはこの女の出方を支配できる。
シンジの味を反芻するように唇を舐める――その目付きを殊更にうっとりといやらしく、嘲笑ってやるだけで、綾波レイはクールから程遠くなるのだ。
微かに、ほんの微かに歯軋りまで聞こえてきそうなほど。

「でもねっ、憎ったらしいのはこっちもなのよ……!!」

金切り声の合間に、殺風景なこの女の部屋には不似合いに家庭的な食器や鍋がひっくり返って、けたたましく。

161 :名無しさん@ピンキー :03/06/04 20:01 ID:Kz17oHrw
一騒動が収まった頃には、アタシも何発か貰って唇を切ってしまっていた。
冷静でいられなかったのはお互い様か。
あの女はパイプベッドの上で両手首を括り付けてやった。敗者に相応しい虜囚の扱いだ。
シンジがその足に包帯を巻いているのは、割れたガラスを踏ん付けてしまったから。

「痛い? 綾波」
「……大丈夫」

目も合わせない様にしているこっちとは、随分と待遇が違うよう。

(アタシは猛獣かってぇの。あの女こそ大人しい顔して獰猛極まりないくせに)

目の前でいちゃいちゃされると、収まるものも収まらなくなってくる。

(アンタ、騙されてんのよ。その女が上手に本性を隠してるから……)

アタシ達の家から逃げ出したりして、その間もこうやって宜しくしていたのだろうか?
今日も美味しそうな夕食を作ってやったりしてしていて……。二人きり差し向かいで頂きますと食べて、ご馳走様?
その後は……その後は、どうしていたと言うのだろう。
この汚い部屋にベッドは一つきり。
昼に味気の無いパンを齧ったきりのこのお腹の辺りのささくれが、いや増すばかりだ。

162 :名無しさん@ピンキー :03/06/04 20:02 ID:Kz17oHrw
「残念だったわね。ファースト」

なに、と。今だに生意気なその赤い視線。

「や、やめなよ二人とも……。アスカも、綾波を縛ったりなんて、なんでこんな酷いことするのさ!」

怯えた顔色はまたの再開を恐れてか。そのつもりなんてありはしない。
ムカ付きっ放しのこの胸の裡にあるのは、アタシの当然の権利を奪ってくれた贖いを、きっちりと付けてもらおうという、それだけだ。

――シンジは貰っていく。あんたなんかには……渡さないッ!

「ん゛っ!? ん゛〜〜〜〜っっ!!」

シャツの襟を掴んで引き上げたシンジの唇を、アタシはもう一度たっぷりと犯した。
血の味のするキス。
もがくように抵抗した腕をねじり上げて、その瞬間床に組み敷いたのだ。

「そこで見てるが良いわ。こいつはっ、アタシのものなのよ……!!」

シンジのシャツを引き千切りながらの叫びを、あの女はちゃんと敗北感として受け止めてくれたのか。
アタシは、もうこの女のものになってしまったのかもしれないシンジの肌を引き剥く事に、残酷な期待と、世の男共もそうなのかもしれない――暴力的な高揚を覚えている、その興奮で頭が一杯になっていた。

165 :名無しさん@ピンキー :03/06/04 21:23 ID:Kz17oHrw
「やめてっ、止めてよアスカ!」
「黙ってなさいよ」

下着代わりのTシャツも引き裂いてやろうとして、意外な丈夫さに上手くいかない。
まくり上げるだけにする。
女ならブラジャーなんてあっさりと千切り取れる物なのに、こんな情けないやつでも男であるだけで得をしている。
馬乗りになったまま下ろそうとしたズボンもそうだ。

「なっ!? 何してっ……嫌だ、放してよ!!」

カチャカチャと金具を鳴らしていると、シンジが腰をのたうたせて逃げ出そうとした。
女にズボンを脱がされそうになって驚いたのか、悲鳴が裏返っている。
滑稽で、笑えた。

「くふふはははは! あんた、やっぱり女に生まれてきてた方が似合いよ。情けない声上げちゃって、おかしいったら」
「あ、アスカこそ! 何しようって言うのさ!」
「これだけしてやってまだ分かんないの?」

ニイッと覗き込んで最高の笑顔をくれてやる。

「ヒイッ!?」

それなのに、失礼な怯え方。
女に対する礼儀ってものがなってない。

166 :名無しさん@ピンキー :03/06/04 21:23 ID:Kz17oHrw
――それも良いだろう。これからたっぷりと躾けてやれば良いのだから。

竦み上がった首筋に、吸血鬼のように噛み跡を残して告げる。あんたはアタシの物だって、そのことを思い出させてやるのだと。

「何をっ、何を言ってるのさ、アスカ――!?」
「あの女の匂いが付いたアンタなんて認めない。あの女の垂らした汚い汁がくっ付いたアンタの躯なんて、許さない」
「あ、あ、あ……」
「全部、全部……アタシのものよ。アタシだけで良いの。アタシだけであんたを塗り潰してやるの!!」

吸い立てながら首から下へと唇を滑らせる。
少し塩の味がするのはシンジの汗かしら。
服の上からも撫で肩のこいつだけど、裸に剥いてやれば一層なよなよとしている。
男の癖にスベスベとした肌で、あばらの薄く浮いた胸が妙に女っぽい。
胸も膨らんでいないくせに、乳首は誘うような綺麗なピンクの色だ。

「ここも……あの女に食べさせてやったの?」
「やっ、ひゃぁっ!?」

じたばたとするのをしっかり押さえ込んで、アタシはシンジの胸にしゃぶり付いた。
男だってここは性感帯の筈。そうどこかで読んだ覚えがある。
豆粒のように小さいそれを舌先で捉まえて、転がすように可愛がってやる。

「うぁあっ、あっ、やめてよっ! こんなこと……っ、ああー!」

167 :名無しさん@ピンキー :03/06/04 21:24 ID:Kz17oHrw
びくびくと背中を痙攣させているシンジの悲鳴。

「何が嫌なのよ。このアタシがここまでしてやってるのに」
「だっ、てっ……。おかしいよ! なんでこんな事するの……ン〜〜!」
「嘘吐き。アンタが今言うべきなのは、アタシに対するお礼なのよ。もっと嬉しそうに! 歓喜を込めて!」

だって乳首は立派に硬くなってきていたから。
アタシがお尻の下に敷いてしまっているシンジのズボンの前も、間違いなく勃起の気配をみせだしていたから。

「ほらぁっ、これで足りないなら……もっとシてあげるわよ!」

金具がどうしても外せなかったアタシは、隙間からまさぐるように手を突っ込んだ。

「ああっ、やめて……中にまで、入れないで……あっ、やだっ、触っちゃっ、ッ!? あああ、いやだぁーっ!!」

手首から先がムッと熱気に包まれて、すぐに捕まえたその強張ったものを手のひらの中に包んでやる。
カタイ……硬くなったシンジ。
触るのは勿論初めてだけど、シンジの顔を見ていれば、どう扱ってやるべきかはすぐに分かった。
声が引き絞られるようになる程、イイのだろうから。

「だめっ、あっ、ああっ、ダメ……だっ、そんな、ああ……止めてよ、早く、早くっ、もうっ……」

168 :名無しさん@ピンキー :03/06/04 21:24 ID:Kz17oHrw
切羽詰った声がオクターブを上げていく。
シンジを今支配しているのはこのアタシの手だと確かに感じられる、その胸に陶然と広がる気持ち。

(どうよ、ファースト。シンジはアタシのものだって、分かったでしょう?)

シンジの乳首を舐めてやって。膨らみを増す一方のズボンの中をまさぐってやって。
そうしながら上目遣いに視線を合わせたベッドの上のあの女は、縛られた手首にきつくガムテープを食い込ませ、まるで呪い殺すような凄い目で睨んで来ていた。

(そうよ。そうやって悔しそうにしていれば良いのよ! あんたはっ、負け犬なんだからっ……!!)

胸がスウッとした。
これ以上は無い優越感に酔いしれながら動きを早めた手のひらに、シンジは女の子のような叫び声を漏らして射精したのだ。

「うぁっ、あーっっ!!」
「ふふふ、ふふっ、ふぁ、あーっはっはっはっ! そうよ! それで良いのよシンジっ! 見なさいよファーストぉ」

手のひらにヌメッと引っ掛けられたそれが、勝利の証だった。
抗し難い衝動に駆られて、アタシは手のひらに唇を近づけた。
ちろと舌先を伸ばして舐めて、次に音を立てて啜り上げて、勝利の美酒はどこまでも甘く感じられたのだ。

「くっふ、ぅうふふふ……。もう……あたんには一滴も上げないんだから……」

達した直後が敏感になるのは男も女も同じか、まさしく急所を握り込まれて悶えるシンジを可愛く眺め下ろすと、アタシはどうにか手先を落ち着かせてベルトを引き抜いた。
ファスナーを下ろして、そのままズボンを腰からずり下ろす。

169 :名無しさん@ピンキー :03/06/04 21:25 ID:Kz17oHrw
「っあ、ハッ、ハッ……止めてよ……アスカ……」
「心にも無いこと言うんじゃないわよ。こんなに恥ずかしいの立たせちゃってさ」

思い知らせてやる。
止めを刺してやるのだ。
ファーストなんかよりも、アタシの方がずっとイイって……。

「ほらぁっ、あんな女の貧相なオッパイより、ずっと大きいんだから!」

だらんと力の抜けきったシンジの手を、もうこちらもいっぱいに張り詰めてしまっていた胸にあてがわせる。
それだけで、敏感になった乳首が喜んだ。

「あはぁ。良いわよ、しっかり揉んでなさいよ……」

この期に及んで逃げ出そうとするのを、何度も導きなおして。
ちゃんとアタシも気持ち良くなれるよう、好みの触り方を教えてやりながら、

「すぐに忘れるわよ。アタシとのセックスの方が、絶対良いんだから……。あんな女なんて、全然良くなかったって……言わせてやるんだから!」

ショーツを脱ぐのももどかしい。
少しだけ股の部分を横にずらすようにして――アタシはシンジの先っちょに自分を押し当てた。

「ま、待ってよ……僕は、そんなっ、あ、綾波と……っあ! アッ、ああっ、してなんか……んぅぅーーー!!」

もう言葉はいい。
体全体で教えてやれば良いのだから。
シンジの本音の部分も、アタシと一緒で何より正直なここが教えてくれるのだから。

「んっ、んんっ! ん゛――!!」

じっとりと熱くなっていてもやはり苦痛はあった。その切り裂かれたような感覚もすぐに忘れた。

170 :名無しさん@ピンキー :03/06/04 21:29 ID:Kz17oHrw
アタシは、シンジは、何度も何度も叫び声を上げながら繋がっていて、そうして哀れ一人置いてけぼりになった観客が声も無く泣き出してしまっているのが、最高に愉快だったのだ。

「ふふふ。どうなのよ? もう充分よね。アタシがあんたには一番ぴったりなんだって……もう分かったわよね。そうでしょう? シンジ……!!」

こみ上げる笑いと、足の付け根の充実感。
胸すく心地良さがアタシをどうしようもなく浮き立たせる。

「良いわよシンジ……。アタシももう少しで……分かってきそう」
「はあっ、あっ、あああ……」
「ッ、くっ……。ほらっ、まだ痛い分はっ、あんたがちゃと触るのよ。胸とっ、……んン、そうっ、アタシの……ここっ」

いつの間にか汗みずくで腰を揺さぶっていたアタシ。
舐め取ってやったシンジの頬もびっしょりと濡れ光っていて、微かに塩辛かった。


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