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476 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/02/22(土) 15:06 ID:TygrjOAj
 アスカはキャミソールにショートパンツというラフな格好で、テレビの前に
横になり、見るとはなしにバラエティ番組を眺めていた。もとから笑うつもり
が無いので、ちっとも笑えない。演出で挿入されている笑い声だけが虚しく居
間に響く。
 壁に掛かってる時計を見やると、時刻は八時少し前だ。別になにかを待って
る訳ではないのだが、先ほどから時計に目をやる回数が増えてしまっている。
気になることなど、なにもないのに。
 と、玄関でドアの開く音がして、アスカは身を固くした。平静を装いながら、
意識を背後に向ける。だが――
「たっだいま〜」
 聞こえてきたのは脳天気なミサトの声で、アスカは脱力した。緊張が解けて
ほっとするが、すこし残念にも思う。
(ふぅ……ん、なによ、私…がっかりしてるの……? そんなわけないじゃな
い!)
 が、アスカはその考えをすぐに振り払った。こんなのはちょっとした気の迷
いだ。ちょっと長く一緒にいたせいで、いないのが落ち着かないのだ。すぐに
慣れるに決まっている。
(そうよ、シンジなんて置物と同じよ。あんなやつのことなんて、知ったこっ
ちゃないんだから!)
 そのうちにミサトが居間に入ってくる。
「ただいま、アスカ」
「おかえり、ミサト」
 胸中の葛藤を悟られぬよう、アスカは背中を向けたままぞんざいに挨拶した。
「ありゃ、シンちゃんは?」


479 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/02/22(土) 15:52 ID:TygrjOAj
 ミサトが、すっとんきょうな声を上げた。
「帰ってないわよ……」
 アスカは――変わらず背中を向けたまま――憮然と言った
。 「えー、なんでよ? 今日の晩ご飯はシンちゃんの当番じゃない。楽しみで、
日向君の飲みの誘い断って帰ってきたのよ、私」
 ミサトはいじけたように頬を膨らませた。もっとも夕食の当番は週五回シン
ジで、残りの二回もアスカやミサトがなんやかんやと理由を付けてやらせてい
るので、ほぼ毎日なのだが。
「適当にあるもん食べればいいじゃない」
 ダイニングのテーブルには、アスカが食い散らかしたレトルト食品の残骸が
散乱したままになっている。
「ええっ、嫌よ。シンちゃんの手料理に慣れちゃったら、レトルトになんて戻
れないわよ〜。ねえ、シンちゃんどこいっちゃったの? まさか――誘拐され
たんじゃ。アスカ〜、心当たりはないの?」
 ミサトがアスカの肩を揺すりながら、言う。冗談で言ってるのだろうが、今
のアスカには鬱陶しいとしか思えない。


480 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/02/22(土) 15:53 ID:TygrjOAj
「知らないわよ。ファーストのところじゃないの?」
 アスカはミサトの手を払いのけながら、答えた。十中八九そうだろう。他に
いく場所もないだろうし。
「なんで、シンちゃんがレイの所に……?」
「さあね、もう帰ってこないかもよ。いいじゃない。帰ってこなかったら、こ
なかったで。家事くらい私がやってやるわよ」」
 いい加減、会話を打ち切ろうと、アスカはここで初めて振り返り告げた。
 ミサトは顎に手を当てて目を上向かせ、考える素振りを見せた。しばらくし
て、ぽんと手を打つ。
「はは〜ん、分かったわよ〜。アスカったらシンちゃんとけんかして、『あん
たなんか、レイのところへいっちゃえ』とか心にもないこと言っちゃったんで
しょ。それで素直なシンちゃんが本当にレイのところへいっちゃったもんだか
ら、やきもち――」
「馬鹿言ってんじゃないわよぉっ!」
 ミサトに最後まで言わせずに、アスカはあらん限りの声で怒鳴った。
 そのまま、耳を押さえているミサトの脇をすり抜けて、自室に駆け込む。


510 名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/02/25(火) 04:26 ID:GxhZiMiM
 ふすまをぴしゃりと締めて、アスカはベットにうつぶせに倒れ込んだ。
「ちょ、ちょっと、アスカ」
 ミサトの声が追いかけてくるが、部屋の中にまで入ってくることはないだろ
う。表面上は話せるお姉さん≠ヤっていても、一定以上、心の中に踏み込め
ない。ミサトは、そういう女だ。
(だから嫌いなのよ……)
 案の上、数回ノックの音がした後、声は止んだ。
 アスカは寝返りを打って、ぼんやりと天井を見上げた。
(あの馬鹿……ほんとにレイのところにいっちゃったわけ?)
 確かにアスカは、シンジにレイのところへいってしまえと言いはしたが、だ
からといって素直にそれに従うことはなかろうと思う。
 アスカは枕を手に取ると、天井に放り投げた。
(馬鹿じゃないの、あいつ? 本気で言っているかどうかくらい分かりなさい
よ!)
 落ちてきた枕をおもいきり蹴り飛ばす。枕は壁に叩き付けられて、床に落ち
た。
(人の言うことにただ黙って従うだけなんて――まあ、それがあいつの処世術
なんでしょうけど――そんなのただの人形じゃない)
 シンジは、人に逆らわないことで波風を立てず自分が傷つかないようにして
いるつもりなのだろうが、そういった態度がいらいらする人間だっている。誰
も傷つけずに、自分も傷つかずに生きることなんてできはしない。傷つきたく
なかったら、自分が強くなるしかない。それが結果、他人を傷つけることになっ
ても。
(ほんと…馬鹿よ……)
 アスカは、すこしだけシンジを哀れに思った。傷つくことに臆病で、いつも
他人の目ばかり気にしている。本来誰にでもいるはずの無条件に自己を肯定し
てくる者がいないから――自分の居場所がどこにもないから、ここ≠ノいて
もいい何かになろうと必死にもがいている。それはまるで――


511 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/02/25(火) 04:26 ID:GxhZiMiM
「あぁ〜〜もぉっ、なんで私が馬鹿シンジのことで悩まなくちゃいけないのよ」
 アスカは陰鬱に支配されつつある思考を吹っ切ろうと、声に出して言った。
(もうシンジがどうなろうと、知ったこっちゃないわよ)
 毛布を頭まで被り、目を閉じる。嫌な気分の時はふて寝してしまうに限る。
目が覚めれば、いつもの自分になっているはずだ。
 だが、
(――っ!)
 意識して考えないようにすれば、かえって無意識に思い浮かべてしまう。昼
間の、レイがシンジの性器を咥えている映像が頭の中でフラッシュバックして、
アスカは息を飲んだ。
 自然な流れで、今頃ふたりがなにをしているのかを考えてしまう。
(……きっと、シンジのやつが晩御飯作ったんでしょうね。ファーストは料理
できそうもないし。で、あいつのことだから、部屋の掃除を始めたりして――)
 思考が望まぬ方向にいかぬように、アスカはあえてシンジがしそうな行動を
子細に想像した。が、それも長くは続かない。
(それから……そうね…それから……えーと)
 アスカは目を閉じたまま、呻いた。
(お、お風呂に入って……って、お風呂!?)
 アスカはミスに舌打ちすした。これは思い浮かべてはいけない単語だ。だが、
明晰な頭脳は勝手に答えを導き出してしまう。入浴を済ませ、身を清めた男女
ふたりがすることといったら――
(人形女のファーストと、根性なしのシンジがふたりきりでいたからって、どう
にもなるわけないじゃない)
 以前であれば、そう一笑に付すこともできただろうが、昼間のレイの様子か
らいって間違いなく彼女はする≠セろう。シンジがそれに逆らえるはずもな
い。
 レイに騎上位で責めたてられるシンジの姿が、鮮明に脳裏に浮かび上がる。
 アスカは毛布を払いのけて、跳ね起きた。


520 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/02/25(火) 15:20 ID:GxhZiMiM
「か、関係ないわよ。シンジとファーストが裸で抱き合おうが、セックスしよ
うが。だいたい、シンジは昨日も教室で犯されたって言ってたじゃない」
 口ではそう言うのだが、頭の中ではシンジの喘ぎ声が響き続けていた。それ
がアスカの身体の芯を熱くする。
 アスカは、ショートパンツ越しに熱の中心を見下ろした。
「関係ないんだから……」
 またつぶやいて、ゆっくりとパンツを脱ぎ去る。淡いブルーのショーツには、
薄っすらと染みができていた。
 アスカは染みのできている部分を、そっと指でなぞった。
「うぅく……」
 心地よさに声が漏れる。アスカは指の動きを繰り返した。
「関係ないわよ。私は性欲を処理するためにオナニーしてるだけで、シンジな
んかとは何の関係もない……」
 関係ない。そう何度も弁解するが、シンジの嬌声は一層艶っぽさを増して耳
元で聞こえる。
 手淫を続ける内に、ショーツは愛液を吸って染みを大きく広げていた。
「はぁっ」
 アスカは、もどかしくなりショーツをずり下ろした。まだ短くまばらな恥毛
の下に、淫らに濡れた性器が晒される。
 直に陰唇を撫で擦ると、今までに倍する刺激が思考を吹き飛ばした。


524 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/02/25(火) 16:14 ID:GxhZiMiM
 夢中になり、アスカは自らの性器を弄った。が、それもやがて物足りなくな
り、
「……」
 ほんの一瞬躊躇してから、右手の人差し指を膣内に挿入した。
「あっ、あぁぁっ」
 指を通して、ヴァギナの熱さ柔らかさ、圧迫を感じる。
( 私の中って……こんなに熱いの?)
 そして膣には指の異物感を感じた。完全な快楽とは判断できないが、本能的
になにかを疼かされる。昨夜、シンジのペニスを挿入させた時には痛みばかり
で、他にはなにも記憶に残らなかったが、疼きの正体を知りたくてアスカは恐
る恐る指をさらに深く差し入れた。
「ひゃあっ」
 指が膣内の敏感な部分に触れて、アスカは悲鳴を漏らした。
(これが感じるってこと……?)
 アスカは、もっと快楽を得たくて指を前後に動かした。
「はぁ、はっ、あぁぁっ」
 シンジの喘ぎ声に同調して、アスカの声も激しくなっていく。


525 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/02/25(火) 16:14 ID:GxhZiMiM
 アスカは、今度は躊躇わず二本目の指を足し入れた。
「うぅぅっ」
 大きさを増したことで、ヴァギナのより多くの部分が刺激される。
 アスカは二本の指を激しく抽挿させた。溢れるほどの愛液が、くちゅくちゅ
と淫靡な音を立てる。
(シンジのって……これよりも、ずっと大きかった…よね)
 今度迎え入れることができたなら、痛みではなく快楽を感じることができる
だろうか。いつの間にか想像の中でシンジを犯すのはレイではなく、アスカ自
身に変わっていた。
 指の出し入れは続けたまま、左手ですっかり膨らんだ突起を摘み上げる。
「はぁっ、うぅ……あぁぁぁっ」
 アスカの意識は急速に押し上げられ、シンジが彼女の中に精を放つのと同時
に、絶頂を迎えた。
「あぁぁっ、シンジィっ!」
 浮かんでくる後悔と虚しさを振り払うように、アスカは恍惚の中に身を委ね
た。


543 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/02/27(木) 16:06 ID:JMYs4o2d
「あっ、あぁぁぁっ」
 快楽が全身を突き抜けて、外へと放出される。
(もう何度目だろ……)
 立て続けに三度自慰をさせられ、レイの口に執拗に愛撫された後、彼女に跨
られさらに三度。
 なにをしているんだろうという疑問も、この快楽なしでは生きていけなくな
るのではないかという恐れもあったが、
(いいんだ……僕は、綾波の奴隷なんだから)
 なにも考えなくていい。ただ黙って従っていれば、レイが快楽を与えてくれ
る。
(これはきっと、僕が望んでたことだ……)
 シンジは期待を込めた目で、レイの次の命令を待った。
 レイは微笑して立ち上がった。膣からペニスが抜けて、流れ出た精液がシン
ジの腹にぽたぽたと滴り落ちた。
「さすがにもう限界みたいね」
 萎えたシンジのペニスを見て、レイが言う。まるで全てを絞り尽くされてし
まったようだ。
「奴隷ごっこ≠熄Iわりね。早く帰った方がいいわ」
 レイの突然の言葉に、シンジは脱力感も忘れ飛び起きた。
「なっ、なに言ってるの……」
 信じられない思いで訊く。
「ここはあなたの家じゃないわ」
「だって、僕は綾波の奴隷じゃないか!」
 シンジは必死に叫んだが、
「ふふっ、そんなこと本当にできるわけないじゃない。シャワー浴びてくるか
ら、その間に帰ってね」
 レイは馬鹿にするように笑って、裸のままバスルームに消えてしまう。
 残されたシンジは、呆然と虚空を見上げた。もう自分の居場所はないのかと
思うと、涙が出た。泣いてしまうことが情けなくて、さらに涙か溢れてしまう。
 それでもレイが出てくる前には消えようと、のろのろとベットを降りて、脱
ぎ捨ててある衣服を身につけた。


545 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/02/27(木) 16:40 ID:JMYs4o2d
 物音で、アスカは目覚めた。いつの間にか寝入ってしまっていたらしい。
 そう言えば、ミサトがふすま越しに「呼び出しが入ったので、本部へ行って
来る」とか、言っていたような気もするが……だとすれば帰ってくるには早す
ぎる。なら、この近づいてくる足音は――
 アスカが身構えるよりも早く、
「アスカ、入るよ」
 呼びかけがあり、戸が開けられる。
「シンジ……」
 一瞬、虚を付かれたアスカだったが、一気に意識が覚醒する。
「あんた、なにしにきたのよっ!」 
 アスカは、怒りに任せてシンジを怒鳴りつけた。
「そっから一歩でも入ってみなさい。私、あんたを犯すわよ」
 そう言えばシンジは部屋に入ってこられない――はずだった。
「いいよ、それでも……」
 シンジは、平然と室内に一歩を踏み入れた。
 シンジの意外な行動に、アスカは慌てた。
「なっ」
 どう対応してよいか迷っている内に、シンジはアスカのいるベットの傍らま
で来てしまう。
「アスカ……」
「あんた……泣いてんの?」
 薄暗くそれまでよく分からなかったが、シンジは涙を流していた。


559 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/03/01(土) 01:15 ID:TK6KHtku
 その情けない顔を見ていると、怒っているのが馬鹿らしくなってしまう。
「どうしたのよ。ファーストのとこに、いったんじゃなかったの?」
 もしや、レイのところにいくこともできず、そこいらの公園かどこかにいて、
耐えられずに戻ってきたのかとも思う。そのぐらいシンジの表情はみすぼらし
かった。
「いったよ……けど……」
 シンジは言いよどんだが、その顔から大体のことは想像できた。
「お払い箱にされたってわけね」
 アスカが言うと、シンジはびくりと身を震わせた。次の瞬間、突然アスカの
肩に掴みかかってくる。
「お願いっ! 犯されてもいいから。奴隷でもいいから、ここにいさせて。お
願いだから、僕をここにいさせてよっ。アスカァっ!」
 あまり勢いに、アスカは目を丸くした。レイのところで余程ショックなでき
ごとがあったのだろう。シンジの様子は、普段のそれとかけ離れていた。
 だが、持ち前の自尊心のせいで、アスカの口からは慰めの言葉は出ない。
「馴れ馴れしいのよ!」
 アスカは、シンジを突き飛ばした。不意を付かれたシンジは、床に尻餅をつ
く。
 シンジは、捨てられた子犬のように震えていた。その前に仁王立ちになり、
アスカは告げた。
「そんなに言うなら、お望み通り犯してやるわよ」
 自分で言いながらその異常な言葉に、アスカは内心でどきりとした。
「じゃ、じゃあ、僕は、ここにいてもいいの?」
 シンジは、アスカの足にすがりつきそうな勢いで近付いてきた。実際、アス
カが黙っていたら、そうしていたかもしれない。
「それは、あんたしだいね。私を気持ちよくできないんじゃ、おいてやる価値
は無いわ」
 心臓が跳ねるのを感じながら、アスカはシンジを見下ろした。


563 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/03/01(土) 02:04 ID:TK6KHtku
「うん、アスカに気持ち良くなってもらえるなら、なんでもする。おまんこ舐
めろっていうなら、何時間でも舐めるよ。足でも、お尻でも。それに、僕の体
はどう使ってくれてもいいよ。ねえ、だから、だからぁっ」
 本当にすがりついてきたシンジに、アスカはたじろいだ。
(こ、こいつ……だいじょうぶなの……?)
 さすがに心配になってくるが、今更後には退けない。
「だったら、さっさと準備しなさいよ」
 アスカは蹴飛ばすようにして、シンジを振りほどいた。
「うん」
 シンジは嬉しそうに返事をする。まるで命令されることを喜んでいるかのよ
うに。
 躊躇いなく、あっという間にシンジは服を脱ぎ捨てた。その照れのなさに、
逆にアスカの顔が赤くなってしまう。
「アスカ、早く犯して」
 ベットに横になり、シンジが言う。その目は完全に陶酔してしまっている。
 つられて、アスカも発言がエスカレートする。
「アスカ? なに呼び捨てにしてんのよ。あんた、私の奴隷になりたいんでし
ょ。だったら、様でしょ。あ・す・か・さ・ま」
 これにはシンジも戸惑いを見せたが、
「ア、アスカ……様……」
 それも一瞬で、瞳の中の酔いをさらに深くする。
「アスカ様、お願いです。僕を、僕を犯してください」
 その艶めかしい物言いに、アスカは震えた。


564 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/03/01(土) 02:34 ID:TK6KHtku
(なによ、こいつの声……ぞくぞくするじゃない)
 アスカは、自分の体が興奮で火照っていくのが分かった。
 とりあえず、シンジも裸になっているのだからと、服を脱ぎに掛かる。といっ
ても、身につけているのはキャミソールにブラ、下半身に至ってはショーツだ
けだが。
 先ほどのシンジに比べればゆっくりと衣服を脱ぎ、アスカは覚悟を決めてベッ
トのシンジの上にまたがった。が、
「……あんた、馬鹿にしての? ぜんぜん起ってないじゃない」
 シンジの性器は、平常時と大差ない大きさだった。自慢の身体を晒してやっ
ているにも関わらずこの仕打ちに、アスカはすくなからずショックを覚えた。
今のシンジは精神状態がおかしいのだからしかたがない、とプライドを納得さ
せる。
「もういいわ、寝る」
 残念だが、やはりこんな状態のシンジとしても仕方がないと思い直し言う。
(起たないんじゃ、犯しようもないしね)
 慌てたのはシンジの方で、
「ま、待って、お願いっ! おちんちん起たなくても気持ちよくするから。ア
スカ様のこと、気持ちよくするからっ」
 錯乱気味に叫んで、アスカに飛びついてくる。
「ちょ――」
 アスカが制止するよりも早く、シンジがアスカの唇を塞いだ。


569 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/03/01(土) 14:18 ID:i+J9NOPU
 あまりの唐突さに一瞬理解できないが、数秒してからキスをしているのだと
分かった。シンジとは二度目のキス。あの時は、当て付けで、気まぐれで、た
だ重ねただけの口づけだった。
(……キスしてるんだ)
 挑発したのでもなく、扇動したのでもなく、シンジから口づけしてくれた。
その事実はアスカを高揚させた。だが、次の刹那にはそんな思いは吹き飛んで
しまう。
「うっ、うぅ」
 シンジの舌が、アスカの口内へと入り込んでくる。舌同士を絡ませ、歯肉を
なぞる。こそばゆい初めての感覚に、アスカは身悶えした。
 離れようとするが、シンジはしっかりとしがみついていて引き剥がせない。
 舌を伝って侵入するシンジの唾液が、口の中でアスカの唾液と混じり合って
いる。それを思うと、思考が溶けてしまいそうに熱い。
 アスカの口内全てを侵し尽くし、ようやくシンジは腕を放した。
 アスカは、へなへなとベットに腰を付けた。息が荒い。顔も真っ赤になって
いることだろう。
「ねえ、気持ちよかった?」
 とろんとした目で、シンジが言う。
 アスカは自分ならば「調子に乗るんじゃないわよ」とか「全然。これっぽっ
ちも気持ち良くなんてないわよ」とか言うべきだと思うのだが、
「ま、まあね……」
 と、思わず正直に答えてしまう。
 それを聞いて、シンジは瞳を輝かせた。
「良かった。ねえ、次はどこを舐めればいい? 胸? おまんこ?」


570 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/03/01(土) 14:57 ID:i+J9NOPU
 シンジに責め続けさせるのは危険だ。かといって、もういいと言っても今の
シンジは修まらないだろう。
 考えあぐねている内に、
「ねえ、アスカ様?」
 いつの間にか間近に来ていたシンジが、至近距離で顔を覗き込んでくる。
「!?」
 驚いたアスカは、咄嗟に平手を振るってしまった。けっして力を込めたわけ
ではないが、きれいに決まってしまい、パチンと甲高い音を響かせる。シンジ
の頬が赤く腫れ上がった。
「あっ、ごめ――」
 シンジは最初苦痛に顔を歪ませたものの、すぐに笑顔になる。その異常さに、
謝ろうとしたアスカは言葉を途切れさせた。
「ぶつの? いいよ、ぶってくれても。アスカ様が喜んでくれるなら、いくら
でもぶって」
「……あんた…変態じゃないの……」
 常軌を逸したシンジの発言に、侮蔑の言葉が口をついで出てしまう。言い過
ぎだと後悔するが、
「うん、僕は変態なんだ。変態で奴隷なんだ」
 それすらも、シンジの狂気を加速させるものでしかない。その証拠に、シン
ジの性器は見る間に立ち上がって、アスカを絶句させた。
「ほらぁ、おちんちん勃起したよ。犯してよ。変態のおちんちん犯してよ、ア
スカ様」
 シンジは勃起したペニスを、腰を動かしてアスカの眼前で揺らして見せた。
その姿に昨日までの――いや昼間までのシンジの面影はどこにもない。
(ファーストのやつ、シンジになにしたのよっ!)


573 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/03/01(土) 16:08 ID:i+J9NOPU
 憤りが湧くが、今はこの場を治めるのが先決だ。
「言われなくたって、犯してやるわよ。とっとと、寝なさいよ」
「はい」
 素直に横になるシンジの上にまたがり、血管の浮き出たペニスを見下ろす。
それは昨日よりも長大に見えた――錯覚だろうが。
 アスカは、自らの秘所をそっと撫でた。しとどに濡れている。ペニスを挿入
するのに問題はないはずだ。
 腰を下ろし、亀頭を秘所にあてがう。踏ん切りを付けて、アスカは秘所にペ
ニスをくわえさせた。
「あっ、うぅ」
 ペニスの半分ほどがアスカの中に飲み込まれた。思ったほどの衝撃や痛みは
ない。それでも、昨日の体験からそれ以上進むのは躊躇われた。
「アスカ様ぁ」
 媚びるような笑顔を浮かべる、シンジ。最初、艶めかしいと思えたそれも、
今は狂っているとしか見えない。早くシンジをその狂気から、解放してやりた
かった。
 その思いで、腰を深く沈める。
「はぁ、あぁっ」
 アスカは、シンジのペニスを完全に挿入させた。膣内が満たされる。
(お、大きい……指なんかより、ずっと……)
 後はゆっくりと動いて、快楽を得ていこう。が、アスカの思惑はシンジによ
って阻まれてしまう。
「ひゃぁ、あっ、あぁぁっ! ちょ、ちょっと――」
 下から突き上げられてアスカは悲鳴を上げた。


574 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/03/01(土) 16:47 ID:i+J9NOPU
「駄目だよ」
 シンジは相変わらずの笑顔で、きっぱりと言う。信じられずに、アスカは聞
き返した。
「な、なに言ってのよ」 
「だって、アスカ様にもっと、もっと気持ち良くなってほしいだもん」
 シンジの声音は完全に本気で、腰の動きをさらに激しくさせる。
「あぁぁっ、あはぁっ、うぅっ」
 あまりに性急な刺激で、快感なのか痛みのなのかアスカには区別がつかない。
(だ、だめっ。頭ん中が真っ白になりそうぉ)
 アスカは、秘所からペニスを抜くために立ち上がろうとした。だが、
「駄目だったら。ちゃんと気持ちよくなってくれなきゃ」
 シンジの手が、アスカの腕を固定する。振りほどこうにも、秘所を突かれて
いる状態では、力が入らない。
(そ、そんな……これじゃ、どっちが犯されてるか分からないじゃない)
 アスカは絶望的に思った。
「はぁ、ああんっ」
 緩急をつけて、シンジの腰の動きは続く。
 その内に、アスカがシンジを犯しているのか、シンジがアスカを犯している
のか、そんなことはどうでもよくなってしまう。
「あはぁ、あ、ああぁぁっ」
 快楽が脳を突き抜ける。頭の中が白んでいくのを感じながら、アスカは絶頂
を迎えた。
 すっかり体力を消耗して、アスカはシンジの胸に手を付いた。しばらくはな
にも考えられそうにない。しかし、
「ア、アスカ、どいて! 出ちゃうよ」


585 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/03/02(日) 05:09 ID:AseUJvze
 シンジが、せっぱ詰まった声を上げる。
「ちょ、ちょと、我慢しなさいよっ」
 アスカは慌てて、身を起こして腰を上げた。
「あぁっ、出でるぅ」
 間一髪で、シンジのペニスから精液が放出される。白い液体はベットのあち
こちに飛び散って、白い斑点を作った。
「ご、ごめん……すごく強く締め付けられたから…我慢できなくて……」
 申し訳なさそうに、シンジは目を伏せた。その姿を見ていると、それ以上怒
る気にはなれない。勝手に突き上げられたことも――シンジは本当にアスカに
気持ち良くなってほしくてしたのだろうし――不思議と、まあいいかと思える。
「別に怒っちゃいないわよ。でも、気をつけなさいよね」
 この年齢で子供を作るつもりはない――というかアスカは、将来的にも子供
が欲しいなんて欠片も思ったことはなかった。
「うん……」
「……もう、いいわ。身体を洗って、寝なさいよ」
「で、でも、後始末しないと」
 シーツに付いてしまった精液を、目で指してシンジが言う。拭いても落ちな
いから、代えて洗わなくてはいけないだろう。


586 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/03/02(日) 05:09 ID:AseUJvze
「私がやっとくわよ。いいから、さっさといきなさいよ」
 そこまで言ってもシンジは、おろおろと汚れとアスカの顔とを交互に見てい
る。アスカは強引に、シンジに衣服を持たせ出口を向かせて、背中を押した。
 たたらを踏みながらシンジは戸の前までいき、振り返った。
「あ、あの、僕……こ、ここにいても、いいの……かな?」
 アスカは、深いため息をついてから、答えてやった。
「いいに決まってんでしょ。ここはミサトの家≠セし。あんた、他にいくと
こなんて、どこにもないじゃない」
「あ、ありがとう」
 シンジは安堵の表情を見せた。
「ほら、早くいきないよ。私も使うんだからね」
 アスカは腕を振って、シンジを急かした。
「う、うん」
 ようやくシンジは、戸を開けて出ていく。
 残されたアスカはもう一度嘆息して、シンジのまき散らした精液が染みこん
 でしまったシーツを、しばらくの間見下ろしていた。



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