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189 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2002/11/20(水) 23:30 ID:K0MDXMwj
 気分は最悪だった。頭の中身だけがぐるぐると回転していて、足元がおぼつ
か無い。右へ、左へ、たたらを踏みながら前へ進む。
 伊吹マヤは、歩くのを諦めて歩道の隅にしゃがみ込んだ。
 時刻はまだ宵の口で、酔っ払いが酔い潰れるにはまだ早い時間だ。繁華街か
ら少し離れた場所であったが人通りは多く、男性の多くは物珍しげにマヤを眺
めてゆく。一方、女性はチラリと一瞥すると、すぐに軽蔑するように目を逸ら
す者がほとんどだ。
「なにやってるんだろ、私……」
 マヤは、ため息混じりにつぶやいた。彼女だって、普段なら人前でこんな醜
態を晒すことはない。
 今日は、仕事で不注意からミスをしてしまい、上司にこってりと絞られてし
まった。他の所員の前でかなりきつい言葉も浴びせられ、――その上司を普段
から尊敬していただけに余計に――酷い自己嫌悪に襲われた。
 気を紛らわせようと飲めない酒を飲んでみたのだが、案の定悪酔いしてしま
い、自己嫌悪をより深くしてしまうだけだった。
(あーぁ、こんな時、彼氏がいたら慰めてくれるのかな)
 同僚達の、のろけ話を思い出す。彼女自身は潔癖の嫌いが有り、これまで積
極的に恋人を作ろうとしたことはなかったが、それでもこんな時は、やはり支
えてくれる相手が欲しいと思ってしまう。
 と、
「あっ」


190 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2002/11/20(水) 23:34 ID:K0MDXMwj
 すぐ近くのコンビニから、見知った少年が出て来る。
 向こうもすぐに気づいたらしく、小走りで駆け寄って来た。
「シンジ君……」
「マヤさん、どうしたんですか?」
 シンジは、こちらを心配そうに覗き込んだ。真剣に心配してくれているよう
に見える。
「あは、ちょっと酔っ払っちゃったみたい」
 年下の少年にみっともない姿を目撃され、マヤは照れ隠しに苦笑いをした。
「シンジ君こそ、こんな時間に……」
 中学生が出歩くには明らかに遅い時間なので気になって訊きかけるが、シン
ジの下げているビニール袋を見て愚問だと知る。
 袋の中には、缶ビールとアイスクリームが入っていた。
「お使いか」
「はい……」
 シンジも、ばつが悪るそうに笑った。葛城家の女性陣は、この少年の特性を
最大限利用しているようだ。
「かっこ悪いと見られちゃったな。みんなには内緒にしててね」
 言って、マヤは立ち上がり歩き出そうとしたが、急に立ったのがいけなかっ
たのか、バランスを崩して倒れそうになってしまう。
「きゃ」


191 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2002/11/20(水) 23:35 ID:K0MDXMwj
 悲鳴を上げ、咄嗟に手を前に出すが、彼女が倒れることは無かった。
 シンジが――やや苦しげにだが――抱き留めてくれている。
「だ、だいじょうぶですか?」
「う、うん、ごめんね。ありがとう」
 計らずも身体を密着させることになり、マヤは頬を赤く染めた。
 マヤがきちんと立てたのを確認して、身体を離してから、
「あ、あの、よかったら送って行きましょうか……?」
「えっ」
 シンジが遠慮がちに言ってきたので、マヤは驚いた。
 今は危うく倒れそうになってしまったが、家までそう遠い距離でもない。気
をつけて歩けばだいじょうぶだろうと、思う。
 こんな時間に中学生の男の子に送らせるというのも、倫理的にまずいだろう。
 ううん、ゆっくり帰るからだいじょうぶ。それにシンジ君、お使いの途中で
しょ? 
 彼女は確かに、そう言おうとした。だが、
「あっ、うん、じゃあ……お願いしようかな」
 口から出てきたのは、まったく別の言葉だった。
「はい」
 シンジは、笑顔で頷いた。
 少年に肩を借りて、マヤは家路への道をゆっくりと歩き出した。


214 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2002/12/08(日) 14:07 ID:JjF6TIPD
 酔って火照った体に、夜気の涼しさが心地よい。しかし体温は、むしろ上昇
しているようだった。
 肩に腕を回して密着して歩く少年を、ちらりと見下ろす。
「どうかしました?」
「う、ううん、なんでもないの」
 見返されて、また少し温度が上がる。
(私、なんでシンジ君にドキドキしてるんだろう……) 
 今まで男の子にしては華奢で可愛らしい子だと思うことはあっても、恋愛対
象に考えたことなど無かった。
(あ、当たり前じゃない。シンジ君は中学生で、まだ子供なんだから……)
 そう自分に言い聞かせようとするが、しかしこの幸福な緊張感は否定しよう
が無い。
(きっと酔ってるから……変な気持ちになるのよ)
 酒の所為。都合の良い言葉だと思う。いったいどれ程の罪が、その液体に擦
り付けられたのだろうか。
 そう考えると若干後ろめたいが、心は軽くなる。今日の自分は、酒の所為で
ちょっとおかしいのだ。それでいい。


222 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2002/12/12(木) 22:36 ID:8XZAGAES
 ふと、すれ違う通行人の目に自分達がどう映っているのか、気になった。い
くらマヤが童顔でも恋人同士に見えることはないだろう。せいぜい仲の良い姉
弟といった所だろうか。
 しかし、ひょっとして、もしかしたら、年下の少年を囲っている淫らな女だ
と見ている人も――
(うぅ) 
 その想像は、彼女の身体の中心に甘い疼きもたらした。
(な、なに考えてるの……)
 いくら想像とはいえ、潔癖症のマヤは自分がそんなことを考えていることを
認めることができない。自らを戒めようとするのだが、頭がぼおっとして上手
くいかない。体温は最高潮に達していた。
「あの、マヤさん」
 呼ばれて横を向くと、シンジが戸惑った表情を浮かべている。どうやら何度
か呼ばれていたのに、気が付かなかったらしい。
 マヤは内心の動揺を抑えながら、訊いた。
「なに、シンジ君?]
「ここですよね。マヤさんのマンション」
言われてあらためて前を見ると、そこはもう彼女の自宅のあるマンションだっ
た。


223 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2002/12/12(木) 23:39 ID:8XZAGAES
 玄関までたどり着き、マヤはシンジから身体を離した。なんだか名残惜しい。
「じゃあ、僕はこれで」
「あっ、待って!」
 立ち去りかけたシンジの腕を、マヤは咄嗟に掴んでしまった。
「えっ」
 シンジはきょとんとした目で、こちらを見ている。
(私……)
 まだひとりになりたくなくて、シンジの腕を取ってしまった。けれど、彼を
引き止めて部屋の中でふたりきりなってしまったら、今日の自分はなにかとん
でもないことをしてしまいそうな気がする。
 欲望と理性の葛藤は、
「少し上がっていって。お茶入れるから」
 欲望の勝利に終わる。
「あの……でも……」
 顔をややうつむかせて、シンジは困惑しているようだった。断りたいのだか、
はっきりと言えないといった所だろう。もともとお使いの途中である為、早く
帰りたいのかもしれない。だが、
「お願い」
「じ、じゃあ、少しだけ……」
 マヤが懇願すると、 押しに弱い少年はおずおずと了承した。


225 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2002/12/13(金) 00:43 ID:Odya8X5t
「はい、どうぞ」
 来客用のクッションの上に所在無さげに座っていたシンジの前にハーブティ
ーを置くと、彼は律儀に礼を言った。 「ありがとうございます」
 マヤもテーブルを挟んだ対面に座り、ハーブティーを口に運ぶ。それを見て
から、シンジもカップに口を付けた。
「美味しいですね」
 シンジは笑顔でそう言ったが、彼の性格からしてお世辞かもしれない。それ
でもマヤは嬉しかったが。
「今日は、なんだか変なとこ見られちゃったね……。軽蔑したかな?」
 自嘲気味につぶやく。酔って道端に座り込んでいる所を、シンジに目撃され
るとは思わなかった。シンジの中での自分は、随分とイメージダウンしたこと
だろう。
「そ、そんなことないです。ほら、いつもミサトさんの見てますし……それに
比べたら」
 シンジは首を振って、言った。
 うわばみのミサトと比べられては、苦笑するしかない。
「でも、シンジ君も知ってるよね、私、今日失敗しちゃって……それで自分が
嫌になって、お酒で紛らわそうとしてたの……情けないよね」


226 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2002/12/13(金) 00:44 ID:Odya8X5t
 酔いがまだ残っているせいか、マヤの口は酷く饒舌だった。こんなことをシ
ンジに言っても、仕方がないことは分かっている。それでも吐き出してしまい
たかった。
「リツコさん、怒ってましたね」
「うん……」
 激昂した上司の顔を思い出して、陰鬱な気分になる。
「けど、安心しました」
「え?」
 シンジの思いがけない言葉に、マヤは首を傾げた。
「マヤさんみたいな、きちんとした人でも落ち込むことがあるんだって。僕な
んか、いつも落ち込んでるから……」
「シンジ君……」
 マヤは言葉につまった。突然未知の生物と戦うことを義務付けられてしまっ
たこの少年の不安や苦しみに比べれば、自分の悩みなど取るに足りない物のよ
うに思えてくる。
 沈黙が訪れた部屋で、マヤはシンジと見詰め合った。聞こえるのはキッチン
に有るワンドア冷蔵庫の駆動音だけ。動くものはカップから立ち上る湯気だけ
だった。


260 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/01/16(木) 20:32 ID:PXFssESj
 沈黙を破ったのは、シンジだった。
「僕、そろそろ帰りますね」
 言って、立ち上がる。それを見てマヤも、半ば無意識に立ち上がっていた。
「あ……」
「ハーブティー、ごちそうさまでした」
 シンジは笑顔で言い、部屋を出て行こうとする。もう引き止める理由は無い
し、引き止めるべきではない。けれど――
「シンジ君……」
 つぶやき漏れた言葉に、シンジが振り返る。
「はい……?」
 戸惑った表情のシンジに、マヤはゆっくりと歩み寄った。すがれば、彼はき
っと受け入れてくれるだろう。酷く卑怯なことだと思う。この少年となら、自
分を傷つけずに心を慰めることができる。しかし、彼を傷つけることになる。
それは分かっている。
 マヤは、シンジの肩を優しく掴んだ。
「マヤさん?」
 疑問の声を上げるシンジには答えずに、マヤは顔をシンジの顔に近づけた。
 呆然としたままのシンジの唇に口づけをする。瞳を閉じて、たっぷり十秒間
柔らかな感触を味わった。


263 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/01/16(木) 23:05 ID:PXFssESj
 目を開けて顔を離すと、
「マ、マヤさんっ!?」
 顔を真っ赤にしたシンジが、叫び声を上げた。
 罪を犯すことへの背徳感に、身体がぞくぞくと震える。それは彼女が今まで
感じたことの無い心地良さだった。
「シンジ君……もう少しだけ、一緒に居て欲しいの」
 瞳に憂いを浮かべて、嘘をつく。今夜はもう、帰すつもりは無い。
「で、でも、僕は……」
 パニック状態ではっきりと拒否できないシンジの耳元に口を寄せて、
「お願い。一緒に居たいの」
 マヤは囁いた。普段出したことの無い甘く、媚びるような声。嫌悪している
娼婦にでもなったような気分だが、それすらも今の彼女にとっては心を高ぶら
せるものでしかない。
「僕は……」
 シンジの言葉は、それだけで途切れてしまう。何を言っていいのか分からな
いのか、口だけがぱくぱくと動いている。沈黙を同意だと勝手に受け取って、
マヤはシンジの手を引いてベットへ誘った。
 シンジをベットに仰向けに寝かせて、それを見下ろす格好で横になる。
 怯えたようなシンジの上目遣いが、自分には欠片も無いと思っていた加虐心
を意識させた。
 脱がそうとシンジの服に手を掛けると、
「あ、あの何を……?」
 彼は不安げな声を上げた。いくらシンジがうぶでも、この状況が意味する所
が分からないはずはないだろうが――いや、この少年には天然ボケの嫌いも有
るので、ひょっとしたら本当に何をされるのか理解していないのかもしれない。


272 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/01/19(日) 22:14 ID:UE0CuzZe
「シンジ君は黙って、全部お姉さんに任せてくれればいいわ」
 陶酔している今のマヤは、そんな歯の浮くような台詞も平然と言えてしまう。
 シンジはうなずきはしなかったが、もう服を脱がせにかかってもなされるが
ままで抵抗はしなかった。
 上半身の衣服をすっかり脱がせると、薄いシンジの胸板が露になった。きめ
細やかな白い肌。はっきりと浮き上がった鎖骨。そして、ピンク色の小さな突
起がふたつ。
「とってもきれいよ、シンジ君の身体」
 自然と賛美の言葉を口を告いだ。
 異性に素肌をまじまじと観察されたことなどないであろうシンジは、羞恥に
頬を染めて、すがるような目でマヤの名を呼ぶ。
「マヤさん……」
 それがまた、マヤに喜びを与えてくれる。
 ズボンに手を伸ばすと、さすがにシンジは慌ててそれを抑えた。
「あっ、だ、駄目です」
「だいじょうぶ。私に任せて」
 マヤは、シンジの手をそっと退けた。ベルトを外して、ズボンを引き下ろす。
 シンジの下着は真っ白なブリーフで、今自分が組み敷いているのが汚れの無
い少年なのだと改めて意識されられる。
(なのに……)
 むしろ、だからこそマヤの興奮は増していった。


273 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/01/19(日) 23:02 ID:UE0CuzZe
 シンジの腰を浮かせて、ブリーフを剥ぎ取る。シンジは足を閉じて陰部を隠
そうとしたが、マヤは手でそれを押し広げた。
 シンジには、まだ恥毛は生えておらず、
「ふふっ、かわいいおチンチンね」
 陰茎も、まだ皮を被っていた。
「あ、あの、変…なんですか……? 僕の……あそこ……」
 マヤの笑みが気になったのか、不安な表情でシンジが訊ねてくる。
「ううん、変なんかじゃないわ。安心して」
 シンジぐらいの年齢では、包皮が剥けていなくてもおかしなことはない。
「そう、ですか……」
 シンジはまだ少し不安そうだったが、マヤが陰茎を凝視していると、顔の朱
の色をさらに濃くした。息も荒くなり、恥かしさが興奮に変わりつつあるよう
だった。
(シンジ君……見られて感じてるのね)
 その証拠に、陰茎がだんだんと膨らんでいく。
「あっ、ご、ごめんなさいっ」
 おそらく意思とは関係なく、自分のペニスが生理的な反応をしてしまったこ
とに戸惑ったのか、シンジは泣きそうな顔でそう叫んだ。
「謝ることなんてないわ」
 その純真さがいとおしく、マヤはシンジの髪を撫でた。
「でもシンジ君にだけ恥かしい思いをさせるのは、卑怯よね」


274 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2003/01/20(月) 01:00 ID:iPUH0Ko9
 マヤは自分も服を脱ぎ、下着だけの姿になった。背中に手を回してブラも外
す。
「…………」
 シンジの視線を胸に感じながら、聞いてみる。
「葛城三佐に比べたら大きくはないけど……形は気に入ってるの。どうかな?」
 マヤの胸に見入っていたシンジは、少し間を置いてから答えた。
「……えっと、その、すごくきれいだと思います」
 その言葉が偽りでないのは、シンジの陰茎が完全に勃起し、腹に張り付きそ
うなほどの角度で上を向いたことで分かった。
「あっ、ああぁ、見ないでください……」
 シンジは、自らの性器が奔放に反応してしまうことにまだ途惑いがあるのか、
恥かしげに目を伏せた。
「私の身体を見て、シンジ君がおチンチンを大きくしてくるの、とっても嬉し
い。私だって、ほら」
 マヤは、シンジの手をショーツにあてがった。
「あっ」
 シンジが小さな悲鳴を上げる。
「どう?」
「濡れてます……こんなに……」
 知識でしか知らなかったことを実感したのか、シンジの声には驚きが含まれ
ていた。
「ええ、シンジ君を部屋に入れたときから、もう濡れていたの。私って――自
分でも今日まで知らなかったけど――淫乱だったのね」
「マヤさん……」
 マヤはシンジの眼前で、ゆっくりと最後の衣服を脱ぎ去った。



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