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109 :名無しさん@ピンキー :03/04/13 16:56 ID:fMhR/w5s
  いつものメディカルチェック。
 ブリーフ一枚の姿で診察台の上に横になることにも、もうなれた。
 青白い光が体をなぞっていくのを見ていると、自分が巨大なコピー機にでも
掛けられたような錯覚を覚える。
「いいわ。起きて」
 スキャンが終わり、リツコに言われてシンジは診察台から降りた。
 検査結果が表示されているモニターを覗き込んでいるリツコの前に行く。
「特に以上は無いわね」
 何度も繰り返していることとはいえ、いつも結果を聞く前は少し不安になる
から、異常なしと聞いてシンジはほっとする。
「でも――」
 リツコは言葉をいったん止めて、視線をやや下げた。たどってみると、シン
ジの股間のあたりを見つめている。
「シンジ君、ちょっと下着を下ろして、ペニスを見せてくれるかしら?」
「え、えぇ、な、なんでですか?」
 シンジは、わけが分からずに悲鳴を上げた。
「別に変な意味で言ってるわけじゃないわよ。ただ、あなたは体つきも顔立ち
も男っぽくないし、男性ホルモンの分泌が少ないんじゃないかと思って。確認
したいのよ」
「…………」
 検査とはいえ、さすがに性器を晒すのは躊躇われた。
「恥ずかしがることなんてないでしょう。ここでは私は医師だと思ってと、言っ
たはずよね」
 確かにそうなのだが。シンジは室内いるもう一人の自分に視線を向けた。
 その人物は端末を操作する手を止めて、興味津々といった表情でこちらを見
ていた。視線がぶつかって、彼女は慌てて操作を再開させる。
「マヤ、しばらく向こうを向いていなさい」
「は、はい」
 リツコに注意されて、マヤはこちらに完全に背を向けた。
「これでいいわね。私には、あなたの健康を管理する義務があるの。さっ、ペ
ニスを見せて、これは命令です」

110 :名無しさん@ピンキー :03/04/13 16:58 ID:fMhR/w5s
 静かながらも決然と言われて、シンジはしぶしぶブリーフをずり下ろした。
 リツコの手が伸びて、無遠慮にシンジの性器を触診する。うつむいていたシ
ンジは、それを見ないように正面を見据えた。
(あぁ、そんなに強く触られたら……)
 声が出そうになるのは必死に我慢する。これは検査なんだと、何度も呪文の
ように唱え続ける。
 リツコの手が離れて、
「やっぱりすこし小さいみたいね。陰毛もまったく生えていないようだし」
 言われた言葉に、シンジはショックを覚えた。
「ち、小さいんですか?」
 今まで他人と比べたことなんてなかったから、分からなかった。大きいとは
思わなかったが。
「ええ、すこしね。まあ、成長はこれからだから不安になる必要ないけれど。
でも、小さいわね」
 また小さいと言われて、不安になる。
「あ、あの――」
「ホルモン注射しておく? 継続的に打つ必要があるけれど」
 成長させる方法を聞こうとして、それはリツコに先回りされた。
 シンジは、一瞬だけ迷って――注射は嫌いだ――注射をしてもらうことにす
る。
「お、お願いします」
「そうね。そのほうがいいわね。いくらなんでも、ずっとこのままじゃ問題が
あるわ。マヤ」
「はい」
 マヤは素早い動作で注射器を用意して、リツコに渡す。
 シンジは腕を差し出した。が、
「違うわよ。これは腕にするんじゃないの」
「え、じゃあ……?」
 どこに、と聞く前にリツコは、晒されたままだったシンジのペニスの付け根
に針を差し入れた。

111 :名無しさん@ピンキー :03/04/13 16:58 ID:fMhR/w5s
「ひゃぁっ!」
 大声で悲鳴をあげる。痛み自体はちくりとしただけでそれほどでもなかった
が、精神的なショックが大きすぎる。こんなにところに注射するなんて。
「これでいいわ。服を着て、今日はもう帰っていいわよ」
 注射を終えたリツコは平然と言った。
「いきなり打つなんて酷いです……」
 シンジは、文句を言ったが、
「ペニスに打つなんて言ったら、やめるって言い出したでしょ?」
 そう言われてしまうと、返す言葉が無い。
 シンジは服を身につけて、部屋を出た。
(これで大きくなるのかな……? 何度も打たなきゃいけないって言ってたから、すぐには無理だよね)

   ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 シンジが部屋を出て行って、リツコは煙草に火を付けてくわえた。
「あ、あの、先輩…あの薬って……」
 マヤが遠慮がちに言ってくる。相変わらずの潔癖症のようだ。将来を思うと、
同情する。
「マヤ、その先は言わなくていいわ」
 分かっている。馬鹿なことをしていることは、けれど、
「ロジックじゃないのよ、人間は」
128 :名無しさん@ピンキー :03/04/14 15:14 ID:l9onKmPe
「シンジ、お茶ちょうだい」
 夕食後にテレビの前で寝転がっていたアスカが、後片づけをしていたシンジ
に言う。
「うん、ちょっと待って」」
 シンジはこの現状に特に疑問を持つことなく、素直にお茶を入れて運んだ。
「ありがと」
 湯飲みを受け取ったアスカの表情が強張る。お茶を持つ手も微かに震えてい
て、なんだか危なっかしい。
 注意しようするが、それより速くアスカが口を開いた。。
「あ、あんた、なに考えてんのよ?」
 意味が分からずに、シンジは首を捻った。
 アスカの双眸は、シンジの股間を凝視していて――そこは、はっきりと膨ら
んでしまっている。
「なっ、なんで!?」
 シンジ自身が驚きの声を上げた。なにも卑猥な想像などしていないのに。
 顔面にクッションが叩き付けられる。
「エッチ、痴漢、変態!」
 罵声と共にアスカは、手近にあった物を手当たり次第に投げつけてくる。
「ちょ、ちょっと」
「あんた、私を犯す気? 出ていきなさいよ! この大馬鹿シンジっ!」
 シンジは堪らず、自室に逃げ込んだ。
130 :名無しさん@ピンキー :03/04/14 16:01 ID:l9onKmPe
「どうしちゃったんだろ……?」
 シンジはベットの縁に座り、ため息をついた。朝ならともかくこんな時間に、
脈絡なく勃起してしまうことなんて今までなかった。
「堪ってるのかな?」
 けれど、昨日も自慰をしている。
「やっぱり……あの注射のせい?」
 リツコはすぐに効果はないと言っていたが、それくらいしか考えられない。
 ともかく確認してみようと、シンジはズボンを脱いだ。性器は信じられない
くらいブリーフの生地を伸ばしている。
 恐る恐るブリーフも脱ぐと、
「うわぁ」
 ペニスは勢いよく、立ち上がった。ほとんど腹に着きそうだ。
「こんな……」
 シンジは絶句してしまう。長さも太さも五割り増し程度の大きさになってい
る。昨日までとは、まるで別の物のように思えた。
「……」
 シンジは息を飲んだ。無意識に、右手が伸びる。
「あぁぁっ!」

131 :名無しさん@ピンキー :03/04/14 16:01 ID:l9onKmPe
 ペニスを擦り上げると、電流のように快感が突き抜けた。違う。昨日までと
は感じ方もなにもかも。
 五、六回、擦っただけで、鈴口からは先走りの汁が溢れ出した。
「うぅ、あっあぁぁ」
 シンジは、夢中でペニスをしごき続けた。いつもは大した力も入れずにゆっ
くりとした動きの手が、今は力一杯できる限りの早さで動いている。
 ペニスが、熱くて熱くて堪らなかった。
「あぁぁっ、す、すごい…出る。出ちゃうよっ!」
 快楽の波が押し寄せる。シンジは叫び声を上げて絶頂を迎えようとした。刹
那――
 鍵なんかかけようのないふすまが、横に引かれて、
「うっさいわね! いったい、なにしてんのよ」
 アスカが顔を出した。その表情が瞬間で凍りつく。
 頭の中が白くなりかけていたシンジは、手の動きを止めることなんてできな
い。
「きゃあぁぁぁーーっ!」
 アスカが耳をつんざく悲鳴を上げたのと、その体の間近までシンジの精液が
噴出したのは、ほとんど同時だった。
139 :名無しさん@ピンキー :03/04/15 05:01 ID:t0tfb4CX
「どうなってるんですか、いったい!」
 シンジは精一杯肩を怒らせて、リツコに詰め寄った。
「どう、と言われてもね」
 シンジの気も知らず、リツコは落ち着き払った様子でマグカップのコーヒー
を啜る。
「アスカ、口聞いてくれなくなっちゃったんですよ。今朝だって、大きくなっ
たままぜんぜんおさまってくれないし、だから――」
「だから、朝から自慰をしたの?」
 シンジの声にリツコの声が被る。アスカに気づかれないように、声を押し殺
すのは大変だった。それに朝からオナニーをするというのは、酷く罪悪感があっ
た。なんに対してかと聞かれると、うまく答えられないが、たぶん世間やお天
道様に対してだと思う。
「し、しかたないじゃないですかっ。大きくしたままじゃ、出掛けられないし。
でも、それでももう……」
 ほんの数時間前に処理≠オたばかりだというのに、シンジのペニスはまた
膨張してしまっていた。
 リツコが、膨らんだシンジの股間を見つめる。
「確かに、また勃起してしまっているようね。脱いで見せて」
「えっ」
「え、じゃないわ。脱いで見せてくれないと、対処のしようがないでしょ?」
 もっともなのだが、昨日も見られているとはいえ、勃起した状態の性器を女
性の目に晒すのは、激しく抵抗がある。
(ま、まずいよね……)
「心配しなくてもいいわよ。私はアスカほど若くも純粋でもないから、勃起し
たペニスを見たからといって、あなたを軽蔑したりはしないわ」
「はい……」
 諭すように言われて、シンジはズボンのベルトに手を掛けた。
 ズボンとブリーフを下ろして、性器を露出させる。やはり完全に勃起してい
る。またすこし大きくなったように思えるのは、錯覚だろうか。

140 :名無しさん@ピンキー :03/04/15 05:02 ID:t0tfb4CX
「ふふ、ほんと、ちょっと見ない間にずいぶんと立派になったようね。こんな
にすぐ、しかもこれほど効果が出るわけがないのだけれど。体質の問題かしら」
 リツコは苦笑して見せた。
「笑い事じゃないですよ。どうにかしてください」
 滑稽かもしれないが、シンジとっては切実な問題なのだ。
「……シンジ君、あなた、卵を割ることができるかしら?」
 唐突に聞かれて、シンジは面食らった。
「できますよ……」
 ほとんど毎日、食事を作る際に割っている。
「じゃあ、それを元に戻すことは?」
「そんなのできるわけないじゃないですか」
「そうね。できるわけがないわ。それと同じ。なにかできるからといって、そ
の逆もできるとは必ずしも限らないのよ」
 そこまで言われて、彼女がなにも言いたいのか、ようやく察することができ
る。
「つまり、僕の……これも元に戻せないってことですか?」
「まあ、端的に言えばそうね」
「そんな……無責任ですよ……」
 シンジは、泣きたくなった。
「そう悲観する必要もないでしょう。すこし早く大人のペニスになったと思え
ば。昨日までの可愛らしいものより、素敵だと思うわよ」
 そんな風に慰められたからといって、すぐに気を持ち直せるほどシンジは単
純ではない。注射なんかするんじゃなかったと、後悔の念が胸中で渦を巻くば
かりだ。
「ひゃぁっ」
 突然、性器をむんずと掴まれ、シンジは悲鳴を上げた。
「なっ、なにするんですか!?」

141 :名無しさん@ピンキー :03/04/15 05:02 ID:t0tfb4CX
「このまま、というわけにはいかないでしょ。この後テストだし。この状態で
プラグスーツなんて着たら、大変よ」
「い、いいですよ。じ、自分でやります」
 シンジはリツコの手を押しのけようとしたが、彼女は頑として性器を放して
くれない。
「遠慮しなくていいわよ。私に任せてくれたほうが、ずっと早いから」
 言葉通り、性感は急速高まっていく。リツコは性器を軽く握り、指をわずか
に動かしているだけだというのに。
 それは愛撫というよりも、家畜から精液を採取するための技術のように感じ
られた。感じさせるのではなく、ただ射精させるための。
「うぅっ」
「一分越えてしまったわね。あなたくらいの年の子だったら、三十秒を切る自
信があったのだけれど。これも薬の効果のせいかしら。それでも、もう限界ね」
 その通りだった。ペニスから、白い奔流が噴き上がる。
 部屋の入り口の自動ドアがスライドして開き――
「リツコ、聞きたいことがあるんだけど――」
 現れたアスカの表情が固まった。それはシンジも同じだった。このまま時が
止まってしまえばいいのに、と思うが願いは叶わない。
「最低」
 アスカの低い声を残して、すぐにドアは閉まった。
「なにか、勘違いされたみたいね」
 リツコが片手ペニスを握ったまま、もう片方の手でマグカップを口に運んだ。
 とりあえず、アスカには口を聞いてもらうどころか、目を合わせてもらうこ
とも、もうできないだろうなと、シンジは絶望的に思った。ミサトのマンショ
ンを追い出される日も近いかもしれない。
「にしても、萎えないのね。もう一度、しておこうかしら?」
 射精してなお勃起したままのシンジのペニスを見て、リツコが言う。
 結局、あと三回、シンジは精液を採取された。

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